妊娠線と聞けば、まずはおなかにできる、スイカの模様のような傷跡を思い浮かべる人も多いでしょう。

 

おなかの中の赤ちゃんが急激に大きくなり、皮膚が追いつかなかった結果です。皮膚の中の真皮が、ところどころ小さく裂けてしまうことで、できてしまいます。

 

バスト(胸)にも、よくできます。ここも妊娠や出産で、急激に大きくなる部分です。特にできやすいのは、正面よりもワキです。

 

それ以外ならば、二の腕や太ももですね。おなかの赤ちゃんのために栄養をつけようとして、肥満させてしまうのです。

 

また、妊娠とは無関係に、急激な肥満でもおきます。中には、成長期に急激に身長が伸びたことで、同じ症状になる人もいます。

 

共通するのは、「急に皮膚を伸ばす必要があったのに、それに追いつかなかった」ということです。皮膚の中や表面で起きていることも同じです。

 

妊娠線と肉割れ線、ストレッチマークは同じ症状と考えるようにしましょう。

 

目次
1.妊娠線が脚にできやすい理由
2.妊娠線の予防
2-1.肥満しない
2-2.むくみを解消する
2-3.保湿をする
3.できてしまった妊娠線をどうするか

 

1.妊娠線が脚にできやすい理由

 

下半身デブや洋ナシ型肥満といった言葉があるように、女性の場合、脚(太もも、ふくらはぎ)は肥満を起こしやすいです。

 

それ以外だと、二の腕やおなかなどにたっぷりと体脂肪が付いてしまいがちです。

 

妊娠線はこういったところにできます。

 

ただ、肥満などで急激に皮膚が伸びてしまうところは、ほかにもあります。

 

たとえばアゴの下です。ですが、二重アゴまでなっていても、妊娠線ができている人はほとんどいません。

 

実は妊娠線(割れ線、ストレッチマーク)ができてしまうのに、もうひとつ条件があります。皮膚の乾燥です。

 

妊娠線の下では、急激な膨張で真皮の中のコラーゲン線維が裂けてしまっています。そのすき間から水分が逃げていきます。その上にある表皮も乾燥します。

 

乾燥した表皮は傷になりやすく、それが治った跡が妊娠線です。

 

アゴの下のように、皮脂の分泌が多く、皮膚内の水分量も多めで、表面も常に湿っているようなところには、コラーゲン線維が裂けるようなことがあっても、妊娠線はできにくいのです。

 

一方、脚、中でも太ももは、肥満と乾燥のふたつの条件が、特にそろいやすい部位です。

 

2.妊娠線の予防

 

2-1.肥満しない

 

妊娠線の予防はなんといっても、肥満しないことです。

 

妊娠の場合は、おかなが大きくなるのは仕方ないです。それでも脚などのほかの部分は用心できるでしょう。

 

もちろん、妊娠していようといまいと、カロリーオーバーに注意するのが、もっとも大きいポイントです。

 

2-2.むくみを解消する

 

さらには、むくみ(浮腫)にも注意しましょう。

 

むくみの正体は、リンパ(リンパ液)です。この中には、脂肪(血中脂肪)や老廃物が溶け込んでいます。リンパのよどんでいるのを放っておくと、これらが材料になって体脂肪ができてしまいます。

 

血液の流れとリンパの流れは連動しています。

 

脚は心臓から遠い分、血液に圧力がかかりにくいのです。また、寝ているときは大丈夫でも、立った状態や座った状態ならば、水分であるリンパも下の方に集まってしまいます。

 

下半身が肥満しやすいのは、これらのためです。

 

さらに妊娠中ともなると、ほかの悪条件も加わります。

 

おなかの中の赤ちゃんの分まで必要なので、血液やリンパの量が増えています。

 

また、おなかに赤ちゃんがいることで、周囲の臓器にも負担がかかります。血管やリンパ管もゆがんでいます。血液もリンパもスムーズに流れません。この影響は全身に出ます。

 

このむくみの対策は、@水分を十分にとって古い水分を追い出す、A塩分を取り過ぎないなど食事に気をつける、B温めて血行をよくする、Cエクササイズをする、Dリンパマッサージをする、などです。

 

2-3.保湿をする

 

肥満せず、妊娠もしないのならば、通常以上の保湿ケアは要りません。妊娠線は、@肥満などによる皮膚の膨張、A皮膚の乾燥、の両方がそろった時にできることを思い出せば、その理由がわかるでしょう。

 

とはいっても、したくなくてもしてしまうのが肥満です。また、妊娠であれば、おなかやバストなどが、急に膨らんでしまうことは避けられません。

 

ならば、せめては皮膚の乾燥を防ぐようにしましょう。

 

妊娠線予防クリーム・肉割れ線解消クリームといったものも出ています。こういうものも、成分を見ると、コラーゲンやヒアルロン酸といった保湿のためのものが中心です。

 

これらを使うのもいいでしょう。

 

もうひとつ、化粧水を使うという手もあります。

 

みなさん、顔には、あれこれと商品を選び、値段が高くても化粧水を使います。ですが、脚などにまで使う人は少ないでしょう。

 

脚などにまで使っていると、面積が広い分、お金がかかり過ぎるように感じます。ですが、脚の皮膚は顔の皮膚ほどには繊細ではありません。ですから、高級品でなくてもいいのです。その代わり、たっぷりと使いましょう。

 

3.できてしまった妊娠線をどうするか

 

妊娠線ができてしまった後も、さらに悪化させないために、肥満と皮膚の乾燥を防ぐことは大事です。

 

実際に妊娠線ができてしまうと、それを一気に解消するような方法はありません。裂けてしまったコラーゲン線維は元には戻せないとされているのです。

 

ただし、できてしまった妊娠線を軽くする・目立たなくするということならば、いくつか方法があります。

 

妊娠線で問題になっているのは、乾燥のために表皮までダメージを受けて傷になり、その治った跡です。なので、「ターンオーバーを促して今の汚い表皮を交代させる」というのは有効です。

 

また、「真皮部分の細胞を活性化させることでコラーゲンなどの保水性分を分泌させる。これでコラーゲン繊維の裂け目を小さくする」ということも考えられます。

 

これらの具体的なやり方は、一般的な美肌・美白ケアと同じです。

 

いくつもありますが、「ビタミンC、ポリフェノールなどの抗酸化作用のある成分を含んだ食物をとる」が、その一例です。

 

また、エステサロンや、美容外科・美容皮膚科・美容クリニックといった美容系の医療機関であれば、ほかの方法も採られます。

 

たとえば、ケミカルピーリングがあります。エステサロンでも医療機関でも用意されていますが、より本格的なのは医療機関の方です。

 

果物などから作った弱い酸を皮膚に塗って、妊娠線を含む表面部分を溶かします。この後にきれいな皮膚が再生する、という仕掛けです。

 

ケミカルピーリング以外では、高周波振動・電磁波などで皮膚の細胞を刺激し、ターンオーバーを活発化させたり、保水成分の分泌を促すような方法がよく見られます。

 

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